2013/02/18

『エンド・オブ・ザ・ワールド』





原題:Seeking a Friend for the End of the World
監督:ローリーン・スカファリア
撮影:ティム・オアー
2012年アメリカ 101分カラー
出演:キーラ・ナイトレイ、スティーブ・カレル、マーティン・シーン
2013.02.17 桜坂劇場ホールCにて
映画度:★★★★/5*


小惑星衝突まで3週間。人類は滅亡する。妻と別れたばかりの五十男ドッジ(スティーブ・カレル)は偶然同じフラットに住む28歳のペニー(キーラ・ナイトレイ)と出会う。ペニーは家族のいるイギリスに帰るための最後の飛行機に乗り遅れたことを嘆き、ドッジは3ヶ月遅れて届いたかつての恋人からの「最愛の人」という手紙を目にして彼女に会いにいこうとする。妻子を捨てて失踪した父親とは何十年間も会ってはいないドッジだったが、父が小型機を所有することから、その飛行機でイギリスへ送ることを彼女に提案し、折しも二人の住むアパートメントが暴徒に襲撃されたことから二人のロードームービーが始まる。



やがてこの二人は愛し合うようになるのだけれど、自由奔放に生きるペニーは魅力的でドッジが惚れるのはよくわかるが、真面目・堅実ではあるけれど風采のあがらない五十男のドッジをペニーが好きになるのは、正直リアリティーが薄い。ただここはペニーの言う「あなたっていい人」と「正反対の人同士が惹かれ合うもの」というセリフに根拠を感じよう。しかしそれでもこの物語、とにもかくにも動きだす。


(以下小さいフォントの部分は少々ネタバレ)

なるほど3週間後に小惑星は接近し…、という終末映画ではあるけれど、最後の最後、人類の滅亡が映像として描かれるわけではなく、その直前で映画は終わってしまう。ようするには世界終末というマクガフィンを使ってのスクリューボールコメディー、ラブコメロードムービーなのだ。それにしてもキーラ・ナイトレイの、まずは劇中でのそのキャラ、そして彼女の演技、まったくもって魅力的。特に二人がドッジの昔の恋人の無人の実家で過ごす夕食のシーン以後の彼女がいい。自分の通う桜坂劇場では今週金曜日(22日)までは16時からで時間が取りにくいけれど、来週25日(月)~3月1日(金)は18:10からなので、もう一度か二度キーラを鑑賞に行きたいと思っている。



*註:★5個を満点とした映画度の評価に関しては後日説明の記事をアップする予定。簡単に言えばどれだけ映画的な映画であるかということで、作品の良し悪し・好き嫌いとは無関係。




2013.02.18   
ラッコのチャーリー


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