「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」という企画があって、これまで全国で第一回、第二回、第三回と3年間にわたって102本の名作洋画がフィルムで上映された。沖縄では第二回・赤の50本と第三回・青の50本の計100本が那覇・久茂地のシネマパレットで2年にわたって週替わりで上映され、家から歩いて10分という好条件もあり、7~80本の作品を観た。自分は2月13日に観た『キャリー』が最後となったが、先日2月15日でこの企画は終了し寂しい思いでいた。
この企画、累計興行収入は15億円を突破し、昨年12月半ば時点での累計観客動員数は172万人。企画終了を惜しむ観客からの要望もあって、今回「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」として継続されることになった。ただし今回はフィルム映写機の撤去が進む映画館事情があり、デジタル・プロジェクターでの上映となる。また週替わりではなく各作品2週間ずつの上映で1年で25本。
上映される作品はこれまで3回の映画祭で上映された12本に新たに13本が加わった。沖縄にとっては第一回でのみ上映された『2001年宇宙の旅』を含めた14本が新しい。『カッコーの巣の上で』『サイコ』『ジャッカルの日』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『プリティ・ウーマン』『冒険者たち』『慕情』『炎のランナー』『メリー・ポピンズ』『燃えよドラゴン』『リオ・ブラボー』『レイダース/失われたアーク «聖櫃»』『ロッキー』。
この企画自体は嬉しいけれど、一方では三軒茶屋中央劇場、銀座シネパトスなどが閉館していくのは寂しい限りだ。こういう企画ではなく、小規模の多くの単館や名画座でこうした作品が上映され、日常の生活に組み込まれた形で過去の名作を楽しめるのが望ましい環境だと思う。普段の生活にとけ込んだ形での「映画館で映画を見る」ということの復権を願うのはノスタルジーでしかないのだろうか?。
2013.02.17
ラッコのチャーリー
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